ズーノーシスとは?犬や猫から人間にうつる人獣共通感染症

ズーノーシスは犬や猫を飼うならしらないとまずいかも

犬の95%が保菌している!?カプノサイトファーガ感染症とは

カプノサイトファーガ感染症

犬の口の中に住んでいる菌が原因で感染するズーノーシスです。

カプノサイトファーガ属の菌が発見されてからまだ30数年ほどしか経っていません。ですから、比較的新しいズーノーシスといえます。

 

カプノサイトファーガ感染症の感染源

犬やネコの口の中に存在するカプノサイトファーガ菌は咬まれたりすることで人の体内に入り感染します。

カプノサイトファーガ感染症の症状

カプノサイトファーガ感染症は発症すると発熱、嘔吐、下痢などの症状があらわれますが、健康な人はほとんど問題がありません。

病気や高齢などで免疫システムが弱っている人が発症すると、ショック、髄膜炎、敗血症で亡くなることがあります。

 

デンマークでは、1982年から1995年の間に39例のカプノサイトファーガによる敗血症が確認されたそうです。

そのうち、アルコール依存症、すい臓摘出をしている人をふくめ12人が亡くなっているようです。

カプノサイトファーガ感染症予防

日本で飼われているイヌを調査したところ、95%~96%のイヌが保菌していることがわかっているそうです。

免疫システムが弱っていると思われる人(高齢者、血液疾患など)は犬に咬まれないよう特に注意が必要です。

現在のところ、予防接種などの対策はとられていないようですが、抗生物質の服用で治療することができる感染症です。