カメなど爬虫類から感染するサルモネラ症
サルモネラ症の感染源、症状、予防について
サルモネラ症の原因であるサルモネラ菌は、食中毒の原因菌として知られています。
サルモネラ菌は主にカメなどの爬虫類が保菌していますが、犬や猫、両生類、ハトなどが保菌していることもあり、サルモネラ症は身近なズーノーシスといえます。
サルモネラ症の感染源
サルモネラ菌に感染している動物に触ったり、水槽の掃除をする時に菌が手についたりしたあとに食べ物に触れたりすることで経口感染します。
アメリカでは、カメ、トカゲ、ヘビなどの爬虫類から感染するサルモネラ症が年間5万から10万件程発生しているそうです。日本でも増加傾向にあります。
サルモネラ症の症状
サルモネラ菌に感染すると吐き気、嘔吐、下痢などの胃腸障害があらわれます。
抵抗力が弱い高齢者、乳幼児は重症化し、ごく稀に死亡することもあります。
サルモネラ症の予防
動物に触った後や水槽の掃除をした後は、石けんで丁寧に手を洗いましょう。
アルコール除菌もしたほうが望ましいといえます。
子供に人気があるミドリガメは7割以上がサルモネラ菌を保有しているといわれています。
ミドリガメは乳幼児がいる家庭には適さないペットです。
ミドリガメをはじめ、エキゾチックアニマルと呼ばれるペットは、ズーノーシスの感染が広がる原因として懸念されています。
エキゾチックアニマルとは― 爬虫類(カメ・イグアナ・ヘビ等)、両生類(カエル・アホロートル等)、げっ歯類(プレーリードッグ・チンチラ・モモンガ等)、従来のペットとは違う珍しい動物のことをいいます。
エキゾチックアニマルは、野生の動物を違法に輸入・繁殖している可能性があり、まだ解明されていないズーノーシスが家庭に持ち込まれる危険が指摘されています。