狂犬病は日本では撲滅!でも世界は?
狂犬病の症状や予防法について
狂犬病は、家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、感染症4類感染症に指定されているズーノーシスです。
日本では狂犬病の予防接種が広まり、1957年以降発生していません。しかし、1970年と2006年に海外でイヌに咬まれた日本人が、帰国後に狂犬病を発症し亡くなった事例があります。
世界では、年間5万人が狂犬病で亡くなっています。
特にインドや中国は狂犬病による死者数が多いことで知られています。その他、ネパール、メキシコ、フィリピン、タイ、ベトナムなどで流行しています。
アメリカでの狂犬病の主な感染源はイヌでしたが、2006年にオハイオ州でアライグマが感染源の狂犬病が流行したそうです。
毎年9月28日は世界狂犬病デーとして、狂犬病の意識を高めるための公演などが行われています。
日本の他に狂犬病を撲滅した国は、ドイツ、イギリス、スウェーデン、ノルウェー、フィンラドなどがありますが、世界的にはまだ少ないといえます。
狂犬病についての知識
◎狂犬病の感染源
狂犬病ウィルス(ラブドウィルス)に感染した、イヌ、キツネ、コウモリ、スカンクなどに咬まれると感染します。
人の体内に入ったウィルスは、中枢神経に入り込みます。潜伏期間は1ヶ月ほどですが、1年以上経ってから発症した事例もあります。
◎狂犬病の症状
咬まれた部分の異常感覚、頭痛、発熱がみられます。その後、不安感、幻覚、興奮、錯乱などの神経症状が現れ呼吸麻痺で死亡します。
人、動物共に狂犬病を発症した時の死亡率は100%。
◎狂犬病の予防
犬の飼い主は、責任をもって狂犬病の予防接種を受けさせましょう。
そして、狂犬病を持っている可能性があるため野生の動物にむやみに触ってはいけません。
特に海外旅行では野生動物に注意が必要です。
動物に触れることを前提に海外へ行く場合は、狂犬病の予防接種を受けておきましょう。